真綿でお昼寝

ときメモGS4のプレイ日記など

大成功先生のマリィが良かった

2022年2月1日にときメモGS4に配信された大成功先生のネタバレを含みます。

はじめて配信キャラクターをやりました。皆同じ時期に同じキャラクターをやるのは楽しかったです。今日は以下について好き勝手書きました。気付いたら3000文字近く書いてました。フラグ折れセリフは聞かずに一巡やってみた感想です。

いろんなことに鈍い大成功先生

 大成功先生は辛いものも冷たいものも得意である。理由は、辛いことも冷たいことも感じないからである。このある意味病的な*1彼が、マリィによって感覚や人に対する感情を取り戻す、というようなストーリーだった。他のGS4のルートもマリィによって何か変化が起こり、好きになるという話である中、大成功先生が心や感情を取り戻し、かつ教員を再度目指すというのは、1番ドラマチックだと感じた。しかも、このルートのマリィだけ教員という職業選択までしているのが印象的だった。
 
 登場時の目に光がない感じ、だるそうな挨拶の練習に「なんだこいつー?!(by ジョイマン)」となった。それも一瞬で、ストーリー全体を通して、下野さんの独特な間から気だるさが、声のトーンから徐々に感情を取り戻していく工程がすごく表現されていた。御影先生が大成功先生を紹介するシーンで、御影先生の新ボイスが撮り下されているのが衝撃で、御影先生が「今日はサプライズだ!教育実習生がやってくる」「ピチピチの大学生だ!」と言ってるのがよかった。御影先生と大成功先生、そんなに歳が変わらなさそうなのになぁ。また、それに反応する対する生徒A、B、C*2のセリフが結構な分量だった。無邪気かつある意味残酷な生徒のガヤによって、教室という社会を感じる事ができ、大成先生の社会不適合な感じがより引き立っていた。

マリィの主体性と精神年齢の高さ

 私がこのルートで一番良かったと思ったのは、マリィの主体性と精神年齢の高さだった。そう思ったきっかけは、大迫先生との学食スチルだった。学食で辛いもの対決をし勝利したにもかかわらず、大迫先生に全部持っていかれてしまった。落ち込む彼にマリィは「大成先生といたほうが楽しい」と声をかける。素直にまっすぐに言うところから、「このルートのマリィは、すごく軸のある女の子なんだな」と思い始めた。この年頃って、周りの雰囲気に合わせたりしがちな部分もあるはずだと思っていたので意外だった。自分の思いを素直に言葉にできるのは、きっと背筋がしゃんと伸びた女の子だろうなぁと想像した。彼を見かけたコンビニで、また会えるかもしれないと思って通うのもすごいなぁと思った。単にマリィが大成先生に強く興味を持っていないと、校外のストーリーが書きづらかっただけかもしれない。いやぁなかなか「オレが教師になっても誰のためにもなれないから」という彼に、「私は、大成先生を見て自分も頑張ろうと思いました」って答えられる17歳はいないと思う。
 コンビニ塾で過ごす時間は、大成先生はマリィに勉強を教えつつ、マリィからは彼の自尊心を高めるような言葉をかけ、大成先生の情緒を育てる大切な時間だったのかもしれない。マリィが与太門高校に乗り込んで行くときに大成先生が言った「逃げないで踏み込んでいけば良い」という言葉がマリィの主体的な行動と対になっていて、印象的だった。
 3年目12月くらいに、一流大学よりもっと上に行ける、自分がマリィの伸び代を奪ってはいけない*3とのことで、大成先生からマリィのもとを去るときも、「大成先生は与多門高校の先生だから私が独占してはいけない」と、さっと自覚して、少し反省して、きちんと彼が望むように距離を取ったところに、精神年齢の高さを感じた。一般的な高校生なら、もう少し依存したり粘着したりするのではないか。はばたき学園に来た与多門高校の生徒にビビる「生徒A、B」の声に対応しつつ、生徒さんから情報を得て、大成先生を助けに行くところもかっこよかった。
 このようなことから、私はこのルートを、精神年齢高め主体的なマリィによって、彼は感情を覚え味覚を取り戻し(?)、自信を与えて教師にしたという"大成功先生"自身の成長物語として受け取った。

御影先生と大成功先生の抱き合わせを公式が狙うなんて

 1月に発表があったとき。御影先生が好きな人は、このキャラクターによって想像の幅が広がるだろうなと思った。ゲームを進めていったとき、二次創作として御影→マリィ→大成先生という三角関係の物語が書きやすくなるなるなぁとすごく感じた。そして、コンビニ塾コマンドのパラメータの上がり方は、御影先生のパラ萌を確実に狙っていて、公式がねらって、意図してこの2人を抱き合わせにしたんだな、と感じた。制作側も御影先生の二次創作たくさん読まれているのではないか?
 けれども、御影先生の本命プレイがまだな私としては、大成先生との対比でこの御影小次郎というキャラクターの深みを知りたくなかった。そして、私はマリィの主体性や一歩他者の心に踏みこむ勇気を買ってたから、御影先生のイベントに対処するマリィが、まるで別人格のように見えてしまって残念に思った。御影先生は御影先生でプレイしたかった私は、修学旅行イベントあたりから気づいて、あとは御影先生のイベントをひたすら断り続けるに徹することでなんとか対処した
「御影先生、今大成先生と氷室くんやってるから、待っててな」と思いつつ淡々と断りづづける校外学習、初詣、誕生日祝い…。

おまけ 本多沼としての感想

 大成功先生が教えている勉強と、本多行が教える勉強って全然違いそうだったので、安心しました。大成功先生は塾として大学に通るための勉強を教えていそうだけど、本多くんはいろんな情報をわーーーーって教えてくれて楽しく勉強できそうだなぁと思っているので、まぁまぁ許せました。大成功先生に対して、友好状態くらいの本多くんはヤキモチ焼かずに、扉男とか与太門高校の生徒さんと一緒に勉強教え始めそうだなぁ。なんと言っても、扉男のナンパ撃退セリフで「僕も一緒に行って扉叩く!!!!!!!!!!」っていう彼ですから。名前忘れたけど、あのサングラスの与太門高校の生徒さんは「あ、クイズ王じゃん」とかいいつつ受け入れそう。
 
 今回は、大成先生以外とはデートは一切せず、服を買い漁っていたので、出歩き会話や下校会話が印象に残りました。休日出歩き会話の御影先生と本多くんの顕微鏡を買った話がめっちゃよくて、録画し忘れました。めっちゃテンション高くて可愛かった。柊くんの卒業前会話もすごく良かった。会話はよかったけど、一回もデートに行かず普通状態でこんな話聞かせてくれてありがとう、になった。録画して何回も聞いて夜中に少し泣いてしまった。

*1:亜鉛不足による味覚障害か、発達障害の感覚鈍麻か、抑うつ的な感じだな、となぜか病的な部分を推測してしまった。

*2:聞き覚えがあったから、これまでもきっと登場してるんだろうなと思って聞いた

*3:このとき、あの本多くんが行く大学なので、東大みたいなイメージだったのに、もっと上があるってどういうこと?!ってなった。